心理学で読み取る「足の状態でわかる恋愛感情」

人は(ひとは)誰(だれ)でも、自分(じぶん)の縄張り(なわばり)を持っ(もっ)ていると、心理学(しんりがく)では言わ(いわ)れています。縄張り(なわばり)とは、簡単(かんたん)に言え(いえ)ば「他人(たにん)に近づか(ちかづか)れると嫌(いや)な距離(きょり)」です。これは体(からだ)の周囲(しゅうい)に楕円状(だえんじょう)に広(ひろ)がっており、心理学(しんりがく)では「パーソナル・スペース」と呼ん(よん)でいます。パーソナル・スペースの大きさ(おおきさ)は個人(こじん)の性格(せいかく)によって違っ(ちがっ)てきます。そのため、同じ(おなじ)人(ひと)でも置か(おか)れた状況(じょうきょう)や対峙(たいじ)している相手(あいて)によって大きく(おおきく)変化(へんか)していきます。例えば(たとえば)、恋人(こいびと)同士(どうし)であれば数センチ(すうせんち)の距離(きょり)まで近づい(ちかづい)ても嫌(いや)ではありませんが、知ら(しら)ないおじさんに頬(ほお)をすり寄せ(すりよせ)られたらかなり不快(ふかい)ですよね。相手(あいて)と自分(じぶん)との関係(かんけい)や、場(ば)の状況(じょうきょう)によって、「許せ(ゆるせ)る距離(きょり)」 が変わっ(かわっ)てくるのです。心理学(しんりがく)で言う(いう)ところの 「パーソナル・スペース」、つまり「縄張り(なわばり)の範囲(はんい)」 なのです。今回(こんかい)は、パーソナル・スペースに関連(かんれん)したしぐさを観察(かんさつ)することで、相手(あいて)の心理(しんり)を読み解い(よみとい)てみることにしましょう。●大きく(おおきく)足(あし)を広げ(ひろげ)、ふんぞり返っ(ふんぞりかえっ)て座る(すわる)人(ひと)広げ(ひろげ)た足(あし)がつくる空間(くうかん)が、その人(そのひと)のパーソナル・スペースです。足(あし)を大きく(おおきく)広げる(ひろげる)ことでパーソナル・スペースを拡大(かくだい)する行為(こうい)は、動物(どうぶつ)が羽(はね)を広げ(ひろげ)たり、毛(け)を逆立(さかだち)ることによって相手(あいて)を威嚇(いかく)したりするのと同じ(おなじ)ことなのです。この場合(ばあい)、自分自身(じぶんじしん)を実際(じっさい)以上(いじょう)の存在(そんざい)として見せ(みせ)たい心理(しんり)の表れ(あらわれ)です。競争力(きょうそうりょく)が強く(つよく)て、人(ひと)に対(たい)して攻撃的(こうげきてき)であり、権威(けんい)主義的(しゅぎてき)な傾向(けいこう)の人(ひと)であると考える(かんがえる)ことができます。つまり、こうした座り方(すわりかた)の人は(ひとは)虚勢(きょせい)を張り(はり)たいタイプ、逆(ぎゃく)に言う(いう)と臆病(おくびょう)な人(ひと)とも推測(すいそく)できます。●足(あし)を組ん(くん)で座る(すわる)人(ひと)この場合(ばあい)ですが、足(あし)の組み方(くみかた)の強さ(つよさ)によって二通り(ふたとおり)に分け(わけ)られます。強く(つよく)、固く(かたく)足(あし)を組ん(くん)でいる人は(ひとは)、どちらかというと緊張(きんちょう)していて、目の前(めのまえ)の相手(あいて)や自分(じぶん)の置か(おか)れている状況(じょうきょう)を拒否(きょひ)している気持ち(きもち)があります。自分(じぶん)に自信(じしん)がなくて、傷つけ(きずつけ)られないかとどうかという不安(ふあん)から、神経(しんけい)をまるでハリネズミのように逆立て(さかだて)て、自分(じぶん)を必死(ひっし)に守っ(まもっ)ているとも考え(かんがえ)られます。それとは逆(ぎゃく)に、足(あし)の組み方(くみかた)がゆるい人は(ひとは)、気持ち(きもち)がリラックスしています。こうした人(ひと)に対(たい)してはゆったりとした気分(きぶん)で話(はなし)を続け(つづけ)られます。また、組ん(くん)だ足(あし)をブラブラとさせていれば、さらにリラックスしている状態(じょうたい)です。●足(あし)を固く(かたく)閉じ(とじ)て座る(すわる)人(ひと)女性(じょせい)は、たいてい足(あし)を閉じ(とじ)た状態(じょうたい)で座り(すわり)ます。これだけであれば普通(ふつう)の状態(じょうたい)かもしれませんが、不自然(ふしぜん)なほど足(あし)を固く(かたく)閉じ(とじ)て座っ(すわっ)ている人(ひと)をたまに見かけ(みかけ)ませんか?これも、心理的(しんりてき)な壁(かべ)を作る(つくる)ことで自分(じぶん)を守っ(まもっ)ている状態(じょうたい)なのです。不安(ふあん)や緊張(きんちょう)、そして嫌悪(けんお)などの表れ(あらわれ)です。また、相手(あいて)からの攻撃(こうげき)や非難(ひなん)を極力(きょくりょく)受け(うけ)ないようにしたい、という心境(しんきょう)かもしれません。何事(なにごと)に対(たい)しても悲観的(ひかんてき)で、傷つく(きずつく)ことをとても恐れ(おそれ)ていて、憂鬱(ゆううつ)な気分(きぶん)でいることが多い(おおい)人(じん)にこうした座り方(すわりかた)が多い(おおい)はずです。また、もしこうした人(ひと)でないという場合(ばあい)には、自己(じこ)演出(えんしゅつ)が考え(かんがえ)られます。足(あし)を閉じる(とじる)ことによって、パーソナル・スペースを縮める(ちぢめる)ことが出来(でき)ます。つまり、自分(じぶん)を小さく(ちいさく)見せる(みせる)ことができるようになるのです。特に(とくに)、女性(じょせい)がこうした姿勢(しせい)を取る(とる)時(とき)は、小さく(ちいさく)て、か弱く(かよわく)て、かわいらしい感じ(かんじ)のキャラクターを演じ(えんじ)ている可能性(かのうせい)があるというわけです。ここまで挙げて(あげて)きたように、無意識(むいしき)に行動(こうどう)するしぐさというのは、ほとんど人(じん)の心理(しんり)が表れ(あらわれ)ているのです。何か(なにか)に夢中(むちゅう)になっている時(とき)や、無意識(むいしき)に行動(こうどう)している時(とき)のしぐさは、外(そと)に対(たい)して注意(ちゅうい)があまり向け(むけ)られていないときほど、その人(そのひと)本来(ほんらい)の姿(すがた)が現れ(あらわれ)ます。

恋愛 心理学

人は誰でも、自分の縄張りを持っていると、心理学では言われています。縄張りとは、簡単に言えば「他人に近づかれると嫌な距離」です。これは体の周囲に楕円状に広がっており、心理学では「パーソナル・スペース」と呼んでいます。

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